耐火金庫とは何か？
介護の初心者
先生、耐火金庫ってどんな金庫ですか？
介護スペシャリスト
耐火金庫は、火災から現金や貴重品を守る目的で作られた金庫のことだよ。
介護の初心者
じゃあ、耐火金庫は防犯のために使えないんですか？
介護スペシャリスト
そうだよ。耐火金庫は、防犯のために使えないんだ。防犯を考えるのであれば、防犯性能と耐火性能を併せ持った防盗金庫にするのが良いだろうね。
耐火金庫とは。
耐火金庫とは、主に火災による被害から現金や貴重品を守るために作られた金庫のことです。多く市販されている金庫は耐火金庫であり、防犯のために作られているわけではありません。その頑丈そうな扉や本体は、火災の時に金庫の中のものが燃えるのを防ぐためのものです。そのため、耐火金庫には、バールによるこじ開けなどに対抗する機能がほとんどありません。防犯性を考えるのであれば、耐火性能と防犯性能を兼ね備えた防盗金庫を選ぶのが良いでしょう。耐火性能は、日本工業規格(JISS1037)によって、0.5時間、1時間、2時間、3時間、4時間の5種類に分類されます。
耐火金庫の種類
耐火金庫には、耐火試験方法によってその性能を格付けする「JIS規格」と「UL規格」の2種類があります。 JIS規格の耐火金庫は、30分間、1000℃以上の高温に耐え、内部の温度を350℃以下に抑えられる性能を持っている必要があります。一方、UL規格の耐火金庫は、1時間、1700℃以上の高温に耐え、内部の温度を350℃以下に抑えられる性能を持っている必要があります。
耐火金庫の材質には、鉄板、セラミックファイバー、耐火コンクリートなどがあります。鉄板は、耐熱性と強度が高く、耐火性能を向上させるために多層構造にすることもあります。セラミックファイバーは、耐熱性と断熱性に優れていますが、強度が低いため、鉄板と組み合わせで使用されることがあります。耐火コンクリートは、耐熱性と耐火性に優れていますが、鉄板よりも重いというデメリットもあります。
耐火金庫には、耐火性能に加えて、耐水性能、耐衝撃性能、耐盗性能などの種類があります。耐水性能は、水や湿気から内部の書類や貴重品を守る性能です。耐衝撃性能は、落としたり、ぶつけたりしても内部の書類や貴重品を守る性能です。耐盗性能は、鍵やロックを破られたり、こじ開けられたりしても内部の書類や貴重品を守る性能です。
耐火金庫の選び方
耐火金庫は、火災時に大切な書類や財産を保護するために使用される耐火性を備えた金庫です。耐火金庫は、耐火性能と耐火時間に大きく分けられ、それぞれによって耐えられる温度や時間が異なります。耐火性能は、火災時に金庫がどれだけの温度に耐えられるかを示す数値で、耐火時間は、火災時に金庫がどれだけの時間耐えられるかを示す時間です。
耐火金庫を選ぶ際には、まず、耐火性能と耐火時間が自分のニーズに合ったものを選ぶことが大切です。例えば、自宅に金庫を設置したい場合は、耐火性能が30分以上のものを選ぶのがおすすめです。また、オフィスや店舗に金庫を設置したい場合は、耐火性能が60分以上のものを選ぶのがおすすめです。
耐火金庫を選ぶ際には、サイズや重量にも注意が必要です。耐火金庫は、耐火性能や耐火時間が高くなるほどサイズや重量が大きくなります。そのため、設置する場所や用途に合わせて、適切なサイズや重量の金庫を選ぶことが大切です。
耐火金庫の保管場所
耐火金庫の保管場所は、火災時に金庫を保護し、中の重要書類や貴重品を安全に保管するために重要な要素です。耐火金庫は、火災時に一定の時間、内部の温度を上昇させずに、中の書類や貴重品を保護する機能を有しています。耐火金庫の保管場所は、火災発生時に金庫が火災から守られ、かつ、金庫へのアクセスが容易で、その保管場所が誰にも知られないという条件を満たしている必要があります。
保管場所は、建物の構造や間取りによって異なりますが、一般的には、建物の1階部分、または地下室に設置するのが一般的です。また、耐火金庫を保管する場所を選ぶときには、火災の発生確率や、火災が発生した場合の延焼経路なども考慮する必要があります。耐火性能の高い耐火金庫であっても、火災が発生した場合に、金庫が火災の延焼経路に位置していたり、火災の熱や煙にさらされるような場所に設置されていれば、金庫の中の書類や貴重品が損傷する可能性があります。
さらに、耐火金庫を設置する際には、耐火金庫の重量に耐えられる床であることを確認する必要があります。床が耐火金庫の重量に耐えられなければ、耐火金庫が倒壊して、中の書類や貴重品が損傷する可能性があります。耐火金庫を設置する前には、設置予定の床の耐荷重を確認し、耐火金庫の重量に耐えられるかどうかを判断することが重要です。
耐火金庫の耐火性能
-耐火金庫の耐火性能-
耐火金庫は、火災から貴重品や書類を守るために設計された特殊な金庫です。耐火金庫には、耐火性能を示す試験基準が定められており、その試験に合格した金庫だけが耐火金庫として販売することができます。
耐火金庫の耐火性能は、その金庫が耐火試験でどれだけ長く火災に耐えられるかを表したものです。耐火性能は、耐火試験の条件によって異なります。一般的に、耐火金庫の耐火性能は30分、60分、90分、120分の4段階に分けられています。
耐火試験は、決められた大きさの金庫に一定の温度で火災を発生させ、その金庫がどれだけ長く火災に耐えられるかを測定します。耐火試験では、金庫の内部温度が指定された温度に達した時点での経過時間が耐火性能として評価されます。
耐火金庫の耐火性能は、金庫の材質と構造によって決まります。耐火金庫の材質は、金属やコンクリートなど、耐火性に優れた素材を使用しています。また、耐火金庫の構造は、火災の熱を遮断するような設計になっています。
耐火金庫の耐火性能は、火災から貴重品や書類を守るために重要な要素です。耐火金庫を購入する際には、耐火性能をしっかりと確認することが大切です。
耐火金庫の防犯性能
耐火金庫とは、耐火性能と防犯性能を備えた金庫のことです。耐火性能は、火災の発生時に庫内の温度を一定時間上昇させないようにする性能であり、防犯性能は、金庫を盗難や破壊から守る性能のことです。
耐火金庫の防犯性能は、金庫の構造や材質によって異なります。金庫の構造は、一般的に二層構造や三層構造になっており、外側の層は硬い金属で、内側の層は柔らかい金属で構成されています。この構造により、金庫が破壊されにくくなります。また、金庫の材質は、耐火性能や防犯性能に影響を与えます。耐火金庫には、耐火性能の高い鋼板やコンクリートが使用されています。
耐火金庫の防犯性能は、金庫の重量によっても異なります。金庫の重量が重いほど、金庫を盗難や破壊する際に必要な力も大きくなります。そのため、耐火金庫を選ぶ際には、重量にも注目する必要があります。
耐火金庫の防犯性能は、金庫の設置場所によっても異なります。金庫は、盗難や破壊されにくい場所に設置する必要があります。金庫を設置する際には、重量のあるものを金庫の上に置いたり、金庫を壁に固定したりするなどの対策を講じておくことが大切です。